Emerson Ventures が Spearix に戦略的投資を実施

セントルイス（2022 年 8 月 31日）– Emerson（NYSE: EMR）は本日、コーポレート・ベンチャー・キャピタル部門である Emerson Ventures を通じて、Spearix Technologies 社に対する戦略的投資を行ったと発表しました。同社は産業用モノのインターネット（IIoT）ワイヤレス通信用のシステムレベルのソリューションを提供する適応型マルチコア無線プロセッサを製造しています。  

Emerson は、この投資と Emerson Ventures の付加価値戦略的な投資アプローチを通じて Spearix の技術と初期段階の成長を支援するとともに、自社の IIoT 能力を拡大します。Emerson Ventures は、Spearix への投資を行った最初の企業・機関投資家です。この投資に伴い、Emerson は Spearix とエンジニアリングコラボレーション契約を締結しました。  

「IIoT の拡大に伴い、数十億台ものセンサーと無線周波数（RF）トランシーバが、低コストで免許不要の RF 帯域において、他の機器の近くで動作するようになります。ワイヤレスネットワークは、信頼性と通信距離に影響を与えるさまざまな RF 攻撃者からの挑戦を受けることが多くなっています」と、開発およびイノベーション担当副社長であり Emerson Ventures のトップでもある Therston Cromwell は述べています。「当社は、Spearix が開発したような技術は、干渉や輻輳による障害を克服する上で有望であると確信しています。Emerson の堅牢な産業用無線メッシュネットワークのポートフォリオと関連するソフトウェア製品に Spearix の技術を導入することで、さらに高い信頼性と通信距離を実現することができます。また、Spearix の技術は、他の多くのワイヤレス通信プロトコルの性能を大幅に改善する大きなチャンスにもつながります。」 

「Emerson Ventures の投資を受けて、Spearix は先進的な RF およびデジタル信号プロセッサ（DSP）アーキテクチャを推進し、過酷で混雑した RF 環境における接続の問題を解決するソリューションを引き続き提供できるようになります」と、Emerson のパーベイシブセンシングおよび接続ソリューション担当副社長兼ゼネラルマネージャー、Laura Schafer は述べています。「この技術は、既存の通信プロトコルへの投資を維持しながら、パフォーマンスを大幅に改善する可能性を秘めた新しいハードウェアとソフトウェアのアプローチを提供します。」 

テキサス州シーダーパークに本拠を置く Spearix の主要製品は、測定された環境条件に基づいてパフォーマンスと電力消費を最適化する適応型のマルチコア無線プロセッサと関連ソフトウェアです。この技術は、高出力、高帯域の Wi-Fi 普及によって引き起こされる高干渉下で動作しながら、産業用プロトコルの接続信頼性を大幅に改善することが示されています。 

「Spearix は野心的な計画と目標を持っており、Emerson との提携によって、当社が毎日実践しているものと同じ革新的な考え方がもたらされることを楽しみにしています」と、Spearix の創設者で最高経営責任者でもある Manas Behera 氏は述べています。「Emerson は、最適な人材、技術、プロセス、市場に関する専門知識を備えており、当社にとって理想的なパートナーです。私たちはともに、現在 IIoT が直面している多くの課題を解決できると考えています。」   

Spearix 社の営業およびマーケティング担当副社長である Juan Conchas 氏は、さらに次のように付け加えました。「Emerson とのパートナーシップは Spearix の技術にとって重要な一歩であり、産業用に限定されない高価値の用途において多くの新たなユースケースが生まれることになるでしょう。特に、共存が困難な 2.4 GHz のようなオープンスペクトラム帯では、多くの新興アプリケーションで産業用レベルの信頼性を求める声が上がっています。」 

この投資は、WirelessHART に対する Emerson のビジョンと、IIoT 製品ポートフォリオの進化を補完するものです。Emerson は、2000 年に WirelessHART のオープンスタンダードとしての開発を主導し、産業用途向けの主要なワイヤレスプロトコルとして確立しました。Spearix の技術を組み込むことで、既存の WirelessHART システムとの互換性を保ちながら、信頼性と範囲を一段階向上させ、共存とスペクトル効率の向上、ネットワークサポートの拡大による総所有コストの低減、データ量の多いデバイスに対応できるより高いデータレートの提供、そして重要な用途での冗長性の提供を実現できます。 

Emerson について

米国ミズーリ州セントルイスに本拠を置く Emerson（NYSE: EMR）は、技術とソフトウェアで世界有数の事業規模を誇り、産業用、商業用、および一般消費者向けの革新的なソリューションを提供しています。産業オートメーション最大手の Emerson は、オートメーションソリューションズと AspenTech ビジネスにより、プロセス型、ハイブリッド型、ディスクリート型メーカーのオペレーション最適化、作業員の保護、炭素排出量の削減、サステナビリティゴールの達成をサポートします。Emerson の商業・住宅用ソリューション事業は、人々の快適さと健康の確保、食品の品質と安全性の保護、エネルギー効率の向上、持続可能なインフラストラクチャの構築を支援します。詳細は、Emerson.com をご覧ください。 

未来予測と注意事項 

本プレスリリースに記載されている記述のうち、厳密には過去のものではないものは、リスクと不確実性を伴う「将来予想」の記述である可能性があり、Emerson は、後の展開を反映するためにかかる記述を更新する義務を負うものではありません。これらのリスクおよび不確実性には、当社が SEC（米国証券取引委員会）に提出した Form 10-K（年次報告書） およびその後の報告書に記載されているとおり、InSinkErator 食品廃棄物ディスポーザー事業の売却を計画通りの契約条件で成功裏に完了する能力、およびその経済的影響、AspenTech 買収による経済的影響、新型コロナウイルス感染症の世界的大流行とロシア・ウクライナ戦争が及ぼす範囲、期間、最終的な影響、経済や通貨の状況、市場の需要（パンデミックや石油・ガス価格の下落・変動に関連するものを含む）、価格設定、知的財産の保護、サイバーセキュリティ、関税、競争的要因や技術的要因、インフレなどが含まれます。