エマソンのオートメーションソフトウェアとテクノロジーは、ハミナ-コトカ(フィンランド)の港で建設中の Fintoil 粗トール油バイオリファイナリーの操業パフォーマンスを最大限に高めます。
高解像度画像
世界第 3 位の規模を誇る粗トール油のバイオリファイナリーで、よりクリーンな燃料への移行を加速して、パフォーマンスを最大化するためのオートメーションソフトウェアと先進のデジタル技術
PIRKKALA、フィンランド(2022 年 6 月 21 日) – Fintoil は、ハミナ-コトカ(フィンランド)の港で建設中のバイオリファイナリーの操業パフォーマンスを最大限に高めるために、Neste Engineering Solutions と共同で、エマソン(NYSE: EMR)のオートメーションソフトウェアおよびテクノロジーを採用しました。このプラントは、世界第 3 位の粗トール油(CTO)バイオリファイナリーとなり、二酸化炭素排出量の低減と化石燃料への依存低下に役立つ最先端のバイオ燃料および生化学フィードストックを生産する予定です。
CTO(木材パルプ処理の副産物)を精製し、再生可能な第二世代ディーゼル燃料向けの持続可能なフィードストックのほか、化学製品産業、食品産業、製薬産業で使用されるロジン、ステロールピッチ、テレビン油を生産します。これらの CTO 派生製品に含まれるカーボンフットプリントは、化石燃料に比べ最大 90% も少なくなっています。
「Neste Engineering Solutions の NEXPINUS™ テクノロジーを活用する最新施設は、従来のトール油製油所に比べ 40% もエネルギー消費量が少なく、循環経済を支援する効率的で持続可能な生産の模範例と言えます」Fintoil CEO の Jukka Ravaska 氏はそう説明しました。「Neste Engineering Solutions およびエマソンと協力して最新デジタルオートメーション技術を導入することで、安全かつ効率的にプラントを操業し、運用コストを最小限に抑え、化石燃料製品の実用的な代替手段としてバイオ燃料とバイオ化学製品の大規模な生産を実現します」
プロジェクトリスクを低減し、スケジュールと予算を確保するために、エマソンは自社のプロジェクト確実性メソッドを応用します。これは、プロジェクト実行をデジタル化して、リモート装置テストなどの実践手法を使用します。また、プラントのセキュリティパフォーマンスを強化するために、エマソン・コンサルティング・サービスがサイバーセキュリティのベストプラクティス導入に関する助言も行います。
「エマソンの専門知識と技術は、よりクリーンな燃料への移行の促進をはじめ、企業が脱炭素化および環境持続可能性の意欲的な目標を達成するサポート役として重要な役割を果たしています。」エマソンオートメーションソリューションズ事業のエグゼクティブ・プレジデント Mark Bulanda はそう語りました。「当社のプロジェクト専門知識と最先端のデジタルソリューションは、Fintoil の持続可能な燃料の生産量を伸ばす手助けをするだけではなく、環境に与える全体的な影響を低減するためにプラントの効率性も最適化しています。このプロジェクトでは、ネステ・エンジニアリング・ソリューションの CTO ビジネス分野における幅広い経験を活用できるので、パートナーとして迎え入れたことを喜ばしく思います」
NEXPINUS や、プロジェクトのエンジニアリング 調達、構築管理のほか、ネステ・エンジニアリング・ソリューションは新しい CTO バイオリファイナリー向けの全体的なアプリケーションソフトウェアを提供する責任も負っています。
Fintoil は、Neste Engineering Solutions と共同で、効率的な生産、操業パフォーマンスやプロセスの効果的な視覚化、プラントや作業員の安全性を高めるための緊急停止を実現するために、エマソンの DeltaV™ 分散制御システム、DeltaV 安全計装システム(SIS)、DeltaV Live オペレータ・インターフェイス・ソフトウェアを導入します。エマソンの設備管理ソフトウェアを利用して、最小限のメンテナンス要件と診断を利用可能にした高度な測定テクノロジーは、機器の信頼性や性能を強化することで、プラントの可用性と処理能力の向上、所有コストの低減に一役買います。
施設は 2022 年に竣工する予定です。予想年間生産量は 200,000 トンですが、二酸化炭素排出量は 400,000 トン削減されます。これは、フィンランドの総二酸化炭素排出量の 1% に相当します。