Emerson の TESCOM HV-7000 シリーズが水素燃料自動車の新たな標準に高解像度画像
TESCOM HV-7000 シリーズは耐汚染性に優れた設計で、あらゆる流量条件で安定した圧力供給を実現し耐用年数も長くなりました
ニュージャージー州フローラムパーク(2024 年 4 月 29 日) – Emerson は 2 段階減圧レギュレータ TESCOM™ HV-7000 シリーズ を発売しました。このシリーズは、燃料効率を最大化し、水素燃料自動車の信頼性を向上させるように設計されています。HV-7000 シリーズレギュレータは取り付けが簡単で、燃料電池または水素燃焼エンジンを搭載した大型車両車向けに、安定した圧力供給、高い信頼性、長い耐用年数を提供します。
HV-7000 は 2 段階の減圧とポジティブシールが特徴で、車両の水素貯蔵タンクの残量が大幅に減少しても、あらゆる流量条件下で最適な圧力で水素を燃料電池に供給できるように設計されています。2 段減圧は 1 段のレギュレータに比べ、取入口特性の減衰が大幅に減少し、ポジティブシール設計により優れたシャットオフ性能を発揮します。これらの特徴を併せ持つことによって、燃料補給コストを最小化し、下流側コンポーネントの故障やダウンタイムが最小限に抑えられます。
「優れた燃費効率を持つ信頼性の高い車両は、水素燃料のトラックやバスを運行する企業の維持管理費を最小化し、走行時間を最大化する貴重な資産になります」と Emerson の Fabrice Jannet 氏は語ります。同氏は Emerson のディスクリートオートメーション事業で水素関連のビジネス開発ディレクターを務めています。「収益性の高い車両は部品レベルから始まります。そのため、TESCOM HV-7000 シリーズは自動車用途向けに設計されており、システムインテグレータが簡単に設置できる設計で、水素燃料効率と信頼性を高めるさまざまな革新的な機能を備えています」。
レギュレータの故障の最も一般的な原因は汚染で、シートやシールなどの柔らかい製品に損傷を与え、漏れや車両のダウンタイムを引き起こす可能性があります。HV-7000 は結束バルブステム、統合フィルタ、特許取得済みの冗長シールなどの機能を備え、レギュレータの耐汚染性を高めることで車両の耐用年数を向上させ、走行距離を延ばします。
冗長シール設計は 1 つのシールが摩耗した場合のサイクル寿命を延ばし、フィルタにより取り付け時に発生する固形粒子が軟質物に接触する前に除去し、結束バルブステムはシートの汚染と摩耗に対応します。汚染とそれに起因する漏れを防止すると、燃料の損失、安全上の問題、システム損傷、機器のダウンタイムを回避することができます。
車両ユーザにとっての利点に加え、HV-7000 は、燃料電池システムメーカーやインテグレータがレギュレータをシステムにできるだけ早く組み込めるよう設計されています。レギュレータはコンパクトかつ軽量で、平らな形状と、システム内の他の平らな面に対してレギュレータを取付けるために特別に設計された取付け穴があります。このように設置が簡単なため、他の圧力調整技術と比較して製造コストや調達コストを削減でき、生産量の増加に貢献します。
TESCOM HV-7000 シリーズ減圧レギュレータの詳細については、www.emerson.co.jp/ja-jp/catalog/tescom-hv-7000を参照してください。