CVT溶着機とは? – 振動溶着が進化した新しい工法
CVT溶着機の成り立ち
振動溶着と非接触加熱の組み合わせであるCVT工法は、振動溶着工法の進化版として、コンタミ低減などを目的に生み出された比較的新しい工法です。
プラスチック溶着に古くからある熱溶着の加熱部分を非接触式へと進化させ、比較的に管理しやすく、扱いやすくしています。また、エネルギー消費量も大幅に低減させています。
CVT溶着機の構成
CVT溶着機の本体は、振動を発生するバイブレータヘッドと加圧を発生させるリフトテーブル、赤外線エミッタ(ヒーター)の3構成となっております。
振動溶着機に赤外線ヒーターを搭載したこの溶着技術は、振動溶着前にアッパーフィクスチャー(上治具)とロア―フィクスチャー(下治具)それぞれに樹脂ワークをセット、赤外線ヒーター(非接触)で予備加熱し溶着界面を活性化させた後に、振動溶着することで溶着バリを低減し、溶着強度を向上させる工法です。
赤外線エミッタの構造
ブランソンのCVT溶着機で使用している、赤外線エミッタについてご説明します。
セラミックを溶着ラインに合わせて3Dデータ加工し、発光体であるメタルフォイルをレイアウトした構造になっています。
複雑な形状をしているワークに対して、他工法の赤外線より自由度が高く赤外線をレイアウトできます。
またメタルフォイルの幅も色々なラインナップを持っており細い溶着リブや太い溶着リブに対してアプローチが可能です。
熱板の様にまた絶えず温度をキープする必要が無く、溶着時に電気を流して発光させるので非常に省エネなエミッタとなります。
他工法で難しいと判断された場合でも、ブランソンのエミッタなら作成可能な場合も多いです。
是非ご検討ください。