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超音波洗浄を使いこなす『研究者の秘密』

超音波洗浄を使いこなす『研究者の秘密』Vol.1


東京大学 大気海洋研究所 高解像度環境解析研究センター 教授

横山 祐典 博士


横山祐典博士 研究内容

同位体を使って過去の気候変動を復元し、地球表層システムの理解を深める研究を行っています。

分析に用いる試料は、サンゴ、深海の堆積物、樹木試料、南極の氷、アンデス山脈の岩石等。

ほとんどの試料は自ら世界中を飛び回り、採取。

国連の気候変動に関する政府間パネルなど国際プロジェクトにも広く関わりを持たれております。


研究に必要な超音波洗浄効果

「Kohl & Nishiizumi,1992,GCA」という論文を元に、サンプルのクリーニングという意味で超音波洗浄器を使用。

フィールドで採取した岩石に酸を洗浄液として使用し、超音波によって鉱物粒子の細かいところまでクリーニング。

高い水温の超音波洗浄には不利な環境下においても超音波でムラなくクリーニングすることが必要とされております。

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早稲田大学 理工学術院 教授
創造理工学部 総合機械工学科 先進理工学研究科 生命理工学専攻長
岩﨑 清隆 博士


岩﨑清隆博士   研究内容

早稲田大学で医療関連の研究。

医療をより良くするために『治療機器の開発』、『承認評価の科学的根拠の拡充』、『効果的治療法の開発』という3つの柱を掲げて、研究開発をされております。

特に、脱細胞化装置は大変画期的な研究開発成果です。

一例として、牛の腱を脱細胞化装置に入れ、細胞組織内の牛の情報を消去して、他の動物に移植すると、旧牛の腱はその動物の情報に書き換えられていき、その動物の腱として再生するといった研究となります。

そのほか、医療器承認の長期化を工学的な観点で人体の疑似的なモデルを開発用意し、承認までのタイムスケジュールを短期化できないかといった研究や、心臓などの脈動を工学的に再現した人体の疑似的な環境を作成し、難関な手術環境の再現、そして治療検討する研究など、人体では困難な実験を疑似的に体験でき、実際、外科医の方々も来訪され、修練が行われています。

研究に必要な超音波洗浄効果

こちらの研究室では様々な生体の組織を使って処理をするとか、血液を廻して実験をしていますが、そこにはどうしても「洗う」という作業が必要になります。

そのため血液中のタンパク質を落とすのにより効果的であることや、大きな機器や機材が入れられること、さらにそれが均質に洗えることが重要です。

現在、3つの用途で超音波洗浄を実施しており、1つ目は、クリーンルームでの使用機器の洗浄、2つ目は先程の脱細胞化の開発で使用する機材の洗浄や血液の洗浄、3つ目に3Dスキャナーで成形されたモデルの洗浄に使用しています。

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