超音波と振動エネルギーのイメージ

超音波溶着の原理 #2 樹脂溶着と振動エネルギー

熱可塑性樹脂の超音波溶着の原理について、図解を使ってわかりやすくご説明します。

超音波樹脂溶着の原理

熱可塑性樹脂の超音波溶着の原理は、超音波による毎秒数万回の振動と加圧によりパーツ境界面に摩擦熱を発生させ、樹脂を溶融し分子間結合をさせるというものです。

<超音波溶着の利点>

■高い生産性(高サイクル)
■低コスト(ビス・接着剤が不要)

■再現性

■リサイクル性

■高い強度

■自動化が容易

■完全密封性

■低消費電力

■美しい仕上がり

■制御しやすい

■異臭がない(環境)


振動エネルギー発生のメカニズム

50/60Hz の電気信号を、超音波の発振器を使って20kHz の正弦波の電気的エネルギーに変換します。この高周波電気エネルギーはセラミック圧電素子で構成されるコンバータによって機械振動エネルギーに変換されます。

振動エネルギーの増幅

コンバータから出力された機械振動エネルギーを増幅させます。

ホーンによる振動エネルギーの伝達

振動エネルギーをプラスチックパーツに伝達させます。

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