レーザー溶着の利点と構造
ブランソン特許技術「一括照射レーザー溶着」
レーザー溶着の利点と構造
レーザー溶着ってどんな製品に向いているのでしょうか。
多彩なプラスチック溶着工法を持ち、多数の溶着機をラインナップしているブランソンが紹介させて頂きます。
溶着時に脱落バリが発生しない
レーザー溶着は、溶着時に溶着部から脱落バリが発生しません。製品内部、外部へのコンタミ要求が高い製品に最適な工法です。
製品へのダメージが少ない
レーザー溶着は、溶着時に振動が発生しません。また、溶着部周辺への影響も非常に少ない工法です。繊細な内部構造、組付け部品を持つ製品に最適です。
さらに、ブランソンの一括照射レーザー溶着ですと、溶着部の発火、発泡、コゲ、破壊などが発生しませんので、極めて安定した溶着結果を得る事が出来ます。
製品デザインの自由度が高まる
ブランソンの一括照射レーザー溶着ですと、レーザー光線を照射する方向を360度、自由に設計する事が出来ます。(溶着時に光源は動きません)
例えば、透過材と吸収材へ圧力をかける方向から、90度傾けた方向からレーザーを照射する事が可能です。
また、製品デザイン面では、他工法では目立たなく隠したい 溶着部 が見えるデザインを取る事が出来ます。
デザイナー、設計者の皆様、これまで隠していた溶着部をあえて見せる先進的なデザインとしたり、隠さなくて良い事で溶着部の幅を小さくしたりといった活用方法も是非ご検討下さい。
ブランソン独自の「一括照射レーザー」とは?
ブランソン一括照射レーザーは、溶着部にレーザー光源を並べて、同時にレーザー光を照射し溶着する工法です。
一括照射レーザーの一番の特徴は、溶着部に同時にレーザー光を与えることにより、溶着部が熱により同時に溶けて柔らかくなり溶かし込み溶着が可能です。
ワークに引け反りがあり溶着部が密着していない状態でも、溶かし込むことにより容易にヒケ部の溶着を実現できます。
他のレーザー工法では溶かし込み溶着ができないのでワークに高い成型精度を要求されます。ブランソン照射レーザーは一般的な樹脂成型精度で溶着が可能です。
他のスキャン方式レーザー溶着は製品サイズにより溶着時間が変わりますが、
ブランソン一括照射式レーザー溶着は、同時にレーザー照射を行いますので、
製品サイズの大小に拘らず同じレーザー照射時間で溶着が可能で生産タクトが早い工法となります。
ブランソンの一括照射レーザーはレーザーダイオードを光源としております。
複数個のレーザーダイオードをレーザーバンクという筐体に収めて構築しています。
必要な溶着エリアや周長に応じてレーザーバンクの数を選定して頂きます。
レーザー光はファイバーバンドルと呼ばれる光ファイバーにて治具に伝搬させます。
ファイバーバンドルの治具側の出力部の先端は10本ないし6本に分岐し溶着したいラインに合わせてレイアウトします。
ファイバーは自由にレイアウトが可能なので複雑な形状にも対応可能です。