産業用洗浄と超音波洗浄ラボ 洗浄とは何か?
洗浄とは、被洗浄物(以下、ワークと呼ぶ)の表面に付着あるいは、隙間や穴に入り込んでいる汚染物や不要物を除去することです。
日常で私たち人間が当然のように実施している手洗い、うがいも洗浄になりますが、
今回は産業洗浄にスポットを当てます。
産業洗浄について
昨今、生活利便性の急激な向上(電動化、自動化、オンライン化、SNSの多様化など)に伴い、日本における産業製品の洗浄清浄度はその要求度が上がり続けています。生産する製品の微細化、精細化が洗浄における清浄度の要求度にも大きく影響しており、これからも洗浄の重要度は上がり続けると考えられます。
事実、生産性向上、洗浄度の向上が必要となってきている企業では既存ラインに超音波を追加したり、超音波洗浄ラインを追加したり、超音波仕様を見直したりといった動きが活発になってきております。
洗浄は様々な場面で必要とされるものです。
産業洗浄の種類を以下にご紹介します。このすべての種類において、超音波洗浄は使用されています。
産業洗浄の種類
金属・樹脂加工、溶接、はんだ、エッチング、成膜などの製品製造工程の前後において行われる洗浄で、加工油、加工紛、スケール、樹脂膜、金属膜など、製品製造に伴い発生した不要物を除去し、次工程への製品加工精度維持、歩留まりの向上を目的としています。
メッキ、塗装、研磨などの表面処理を施す前に行われる洗浄で、表面の清浄化により、表面処理のムラなどを防止し、製品の精細化向上、維持を目的としています。
製品製造装置、金型、運搬機(トラック・自動車、電車。飛行機等)、土木・農耕機械などの部品修理や保守の為に行う洗浄で、生産性や安全性の維持を目的としています。
多様な洗浄の課題に対応する実験室のご案内
現在の洗浄方法では取れない汚れがある、超音波洗浄を試してみたいなど、洗浄に関するさまざまな課題をお持ちのお客様に朗報です。
ブランソンには、超音波洗浄設備などを備えた実験室(通称 ラボ・ルーム)がございます。
これまで、お客様の様々なご要望に応え、洗浄テストを実施してまいりました。
幅広い周波数ラインナップの超音波洗浄器と洗浄後の評価機器をご用意
25KHz~1MHzまでの超音波洗浄器のデモ機をご用意しておりますので、多種多様な洗浄アプリケーションに対する洗浄テストが可能です。
加えて洗浄後の検査機器としてデジタルマイクロスコープなどを取り揃え、簡易的な検査評価も可能となっております。
超音波による素材分離分散 処理装置
実用されている汎用材料、顔料や触媒の分散をはじめ先端材料であるセルロースナノファイバーやカーボンナノチューブなどの分散などにも活用が期待できます。
洗浄のご相談を含め、来社テストなどお受けしております。
お気軽にお問い合わせください。