振動溶着の特徴#1 すばやい溶着とプラスチックの変形矯正
大型で複雑な立体構造、エンジニアプラスチックの製品でも、短時間で溶着が可能。かつプラスチック製品の矯正効果も見込める。
振動溶着の特徴#1 すばやい溶着とプラスチックの変形矯正効果
短いサイクルタイム
プラスチック溶着機に求められる性能の一つに、短いマシンサイクルタイムがあります。生産性を上げる為、短い時間で溶着を完了させなければなりません。
プラスチック成型品の変形にも対応
基本的にプラスチック成型品は変形します。成型後のソリ、ヒケ、収縮等、製品が大型になるほど、2次加工機へのセット性に影響を及ぼす大きな変形が発生します。変形が大きい製品は設備へセットする際に、作業者の方が叩き入れるなど、入れ方を工夫する手間が発生して、マシンサイクルタイムが遅くなってしまう要因となります。
ブランソンの振動溶着機はこの様に大きく変形した製品でも、作業者の方が容易にセット出来るように製作しています。詳細は振動溶着機の特徴 の別の記事をご確認下さい。
大型で複雑な立体構造、エンジニアプラスチックの製品でも、短時間で溶着が可能
大型の製品の2次加工にお困りではありませんか。エンジニアプラスチック成型品の溶着をご検討されていますか。ブランソンの振動溶着機なら、どちらも非常に短い時間で溶着を行う事が可能です。
多数個同時溶着も
比較的小さいサイズの製品ですと、一度に複数の部品を同時に溶着する事が可能です。
プラスチック成型品の変形をいかに無くすか?
プラスチックの成型品の変形、ソリ、ヒケ、収縮を無くす事は簡単ではありません。これらの変形を無くす事で完成する製品のクオリティを大きく高める事が出来ますので、日々、研究がされています。
二次加工機でのプラスチック製品の変形矯正
ブランソンの振動溶着機は、プラスチックの変形を考慮した機能、構造を持っています。振動溶着機を生み出す前、超音波溶着機を発明した時から、プラスチックの変形に考慮した構造を取り入れている歴史があります。例えば、エンジニアプラスチックの様に変形が激しく、矯正が難しい製品でも、溶着後の精度を高められる様な仕組み、アイデアを取り入れています。
変形したプラスチック製品の溶着
振動溶着は、振動する前に製品に加圧を掛けます。この時、ブランソンで製作した振動溶着治具は、プラスチック製品の変形を矯正します。変形矯正後、振動を開始して溶着を行いますので、完成品は溶着前よりも変形が少ない状態になります。残留応力対策が必要な製品はアニールが必要ですが、エンジニアプラスチックの様に剛性のある製品ほど、この変形矯正効果は高まります。