CIT(赤外線溶着)と熱板溶着との比較
CIT(赤外線溶着)と熱板溶着はその溶着サイクル中の動作がよく似ていることから、同じ工法と思われる方もいるかもしれませんが、CITと熱板溶着では溶着の原理が全く異なるため材料によってはCITの方が大幅に溶着強度が高くなることもあります。
3D形状、柔らかい材質の製品の溶着に最適
超音波溶着や振動溶着で発生する粉バリ・毛バリや、振動によるダメージが問題になる場合、BRANSON では、CIT(赤外線溶着)工法による溶着をご提案させて頂きます。
また、CITは、振動をさせることが出来ないような3D形状や、材料が柔らかすぎて振動が吸収されてしまう材質の製品を溶着する場合にもおすすめができる工法です。
C.I.T.は Contoured Infrared Technology の略で、
Contoured(起伏・隆起のある)製品を、Infrared(赤外線領域のエミッタヒータ)で溶着リブの表面を活性化させたあとに加圧を行うことで溶着を行う、最新の溶着工法です。
熱板工法
熱板工法は、高温に加熱された熱板に溶着リブを押し付けて、熱板の熱を伝達させます。そのため加熱の時間がかかりますし、溶着を行った後の溶融層の厚みを十分に確保できないケースもあります。(溶融層が薄いと溶着強度が弱くなります)
CIT
一方CITでは、エミッタ(ヒータ)と溶着リブは完全に非接触の状態でエミッタから照射される赤外線の輻射熱により、溶着リブの表面とその内部まで加熱がされるため、溶着を行った後の溶融層を厚くすることができ、高い溶着強度が期待できます。